299話怖がらないでみんな出て行け

「この顔を渡さなかったら、どうするつもり!?」

カイアとエミリーが端で見ている。とりわけ、まもなくオットーの娘になるはずのエミリーの視線を浴びて――カリスタがそう易々と引き下がれるわけがなかった。

彼女は冷ややかに言い放つ。

ゾラは、カリスタがこんな返し方をするとは思っていなかった。

ゾラの表情から温度が消え、完全に冷たく固まった。

「こちらの用意した席がご不満で、なおかつご要望にもお応えできないのでしたら、申し訳ありません。どうぞご満足いただけるところをお探しください。お見送りを」

「聞いた? 出て行けってさ。うちはあんたらみたいなのはお断りよ!」

カイアがこらえきれず、嘲るよ...

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